満ち足りて優しく生きるための覚書

自分を好きになる、自分に生まれてよかったと言える、満足して、自分にも人にも優しくなれる、そんな人生にしたい。

自分が自分を認めたい

私は、本当に自信がなかったから、自分がいてもいい場所、安心できる場所がほしかった。そして、「人の役に立っているという」存在理由が欲しかった。

なぜ、こうなってしまったかというと、子供の頃に、いじめにあったからだ。

今思えば軽い方だったと思うし、本当はいじめではなく、私がやったことに対しての反撃だっただけだ。(でも、最近、こうやって自分を振り返るまで、いじめられたと思っていた。)

元々私はとても元気で、活発で、やりたい放題だった。

ガキ大将みたいだったな。人に指示して言うこと聞かせたり、人の気持ちも考えずに言いたい放題言ってたし。

それで、ある時、反撃にあい、自分がやっていたことが、人を傷つけたり、不快にさせてたりしてたことに気が付いた。自分がやってたことがいけないことだったと気が付いた。そして、自分は人に嫌われてたということに気が付いた。反撃に合わなければ、気が付かなかったろう。私の中では遊びの一部分だったから。

それからの私は、人が怖くなり、人の後ろについて、影を潜めて生きるようになった。

意見も言わないし、人の言うことに従って我を出さない。静かに誰からも反感買わないように、人目を気にして、人の評価を気にして、嫌われないように、と思って生きてきたような気がする。自分自身がなく、誰かの評価を元に生きていた。

それは、自分の人生を生きているのに、中身が空っぽのような感じだった。

自分が生きているのに、まるで黒いごみ袋(昔あったね)が体中に張り付いているような感覚だった。なるべく感情を出さないように、感じないようにして。

もちろん、自分がやりたいことは、やってはきたつもりだけれど。

何もかもが中途半端で、極めるということはなかった。

何でも一生懸命にはやって来たけれど、いつも限界を感じてすぐに諦めてしまう。

自分には「これ!」と言ったものがなく、何をやったらいいのかわからなかった。

人と比べてできない自分が嫌だったし、要領悪い自分も嫌だった。

子供の頃にいじめられたりして、自信がなくて、暗く過ごした田舎は、あまり帰りたいとは思わない。

田舎から東京に出てきた時、本当にホッとしたものだ。

私を知っている人は誰もいない。一からやり直すんだ、ここから始まるんだ!と思っていた。周りの人は田舎が恋しく、ホームシックにかかっている人もいたけれど、私は一度もなかった。

しかし、子供の頃に体験したことの影響は、大人になっても大きいものだ。

東京に出てきた頃、元気でパワーがあって、自由で楽しかった。

でも、だんだん、人とかかわるようになると、同じように自信がなく小さくなっている自分に気が付く。人と楽しくかかわっていると、またいつの間にか気が付かないうちに、気が大きくなって、言いたいこと言って、人を傷つけてしまっているのではないか、自分が言いたいことを言って、自由にやりたいことをやっていると、嫌われてしまうのではないか、同じことを繰り返してしまうのではないか、という不安が出てくる。

人に嫌われるのを一番恐れていた。

だから、嫌われないようにするには、人の役に立たなければ。人に尽くせばいいんだ。そうしたら、人が認めてくれる、いてもいいって許してもらえる、と思っていた。

だから、人に尽くす、サービス業についているんだな・・・。

 

お店を出したかったのは、人に、癒せる空間を提供したかったから。居場所を提供したかったから。自分のために時間を使ってほしかったから。

私が私の居場所が欲しかった。これで生きていく。その為に、お客様に来てもらわないと。

だから、お客様に、「ない」とか「できない」とか言いたくなくて、頑張りすぎてしまうんだな。頑張ることをやめられない、完璧主義をやめられない。

元は「恐れ」から来ている。それで無理して、頑張ってもうまくいくはずがないよね。

何とかお店は維持できているものの、いつも一杯一杯で余裕がない。こんなので楽しいはずがない。だから、やりたい夢をかなえて幸せなはずなのに、毎日辛いと感じているんだな。

 

でも、本当は、そんな事必要ないんだよね。

人に認められたい、のではなく、自分が自分を認めたいんだよね。

「ここにいてもいいよ、人の役に立たなくてもいいよ、できなくてもいいよ、楽しんでいいんだよ。ラクしてもいいんだよ、自由でいいんだよ、やりたいことやっていいんだよ、自分の価値なんて誰の評価もいらないんだよ、失敗してもいいんだよ、やり直せばいいんだから。そんなに頑張らなくてもいいんだよ・・・。」

たくさん際限なく出てくる、自分にかけてあげたい言葉。

今までよく頑張ってきたもん。無理してたもん。

もう、肩の力を抜いて、楽に生きよう。楽しもう。

自分の存在価値を人に求めない。自分自身で認めてあげる。

そこにいていいよ。いるだけでいいよって。それでいいんだよね。

そう思えると、安心して心が満たされる。

もう、自分はダメ、価値がない、なんて言わないで。