人の能力はみんな違う
昨日書いた記事にも少し被るけど、人はみんな違う。
能力も、行動のペースも、体力も、気持ちの持ち方も、全ての面で、同じ人はいない。
って、みんなわかっているし、そんなの当たり前と思っているだろうけれど、つい、自分と同じようにできるように、人に求めてしまうし、違う考え方だとその人を認められなかったり、けんかになったりする。
人には人のペースがある。なんでも素早くできる人もいれば、じっくり丁寧にゆっくりやる人もいる。そして、その能力を生かせる仕事につければ幸せだと思う。
営業が得意な人、計算が得意な人、人の世話を焼くのが得意な人、スポーツや芸術や音楽に長けた人、研究が好きな人、動物や植物や自然が好きな人、物作りが好きな人、ここに書ききれないくらいのたくさんの職業があって、それぞれが、そのやりたい分野で自分の能力を最大限に発揮して成果を出せば、世界は丸くなるのになぁと思う。
仕事でも(家事でも、育児でも、何でも)、同じようにみんなができるわけではない。
自分ができることを、他の人ができないでいるとつい「何でできないの?」ってイライラしてしまう。そして、「自分がやった方が早い」ってつい手を出してしまったり。見下して、仕事を任せられなかったり、自分一人で仕事を抱え込んで、「私ばっかり仕事してる、私ばっかり大変」と不満が募ってくる。
できるように一生懸命説明しても理解してもらえなかったり。後輩を育成できなかったりすると、できない後輩に嫌味を言って、やる気をなくさせたり。逆に、自分には人を育てることができないって落ち込んだり。
なんだか、本当に人間関係が難しい、と思う。
「みんな違って、みんないい!」って最近よく聞くようになった。
昔は、みんなが同じようにできることが良いとされ、求められて、出る杭は打たれ、できないものは落ちこぼれて、枠からはみ出ることがダメなことのように教育されていた。今でもまだそんな雰囲気が残っているよね。
人は違うのだと、認めているようで、なかなか認められてない。
また、反対に、できない人は、「できなくてもいいんだ」と認められてない。
つい「できない私ダメ」と自分を責めてしまう。そしていつまでたっても自信が持てない。
たとえ、それができなくても、他のことが人よりも優れてできることがあるかもしれないのに。そちらに自信を持てばいいのに。
みんなが、他の人のいい所を見つけてほめて伸ばし、できないところはカバーしあい、良くないところがあったら、きちんと注意する。
もちろん、できないことを頑張ればできるようになるかもしれないし、それで自信を持てるようになるだろう。
できないことを、人に頼めば、それを得意とする人は喜んでやってくれるかもしれない。その代り、その人の苦手なことをやってあげたらいい。
補い合いあう、思いやりを持つ、気持ちを汲み、許しあう。
あまり、できないことを責めないで。
できないことは悪いことではないのだから。
完璧な人はいないのだから。
完璧な人がいない世界が完璧なのだから。
みんなの能力が違うからこそ、助け合うことができるのだから。