満ち足りて優しく生きるための覚書

自分を好きになる、自分に生まれてよかったと言える、満足して、自分にも人にも優しくなれる、そんな人生にしたい。

自分の価値は自分で決める

自分に自信を持てない人はたくさんいると思う。

自分の価値が分からない人もたくさんいると思う。

だから、人に認められることによって、自分の価値を確認しているようなものだ。

誰かに認められたい、誰かに褒められたい、人に評価されて、安心する。

 

私は、自分のお店をやっていて、お客様からは、「すごいね。よくやってるね。」とよく言われる。

でも、そう言われても、自分で「すごい」とは思えなかった。

お客様が認めてくれているのに、褒めてくれているのに、自分では、「大したことない」って思ってたんだ。

「私なんて、大したことない」「お店出すことは誰でもできる」と、自分で自分を認められなかった。

なぜ?よくやってるよ、私。なぜ、素直に喜べないんだろう。

それは、思い返すと、母の言葉に影響されていたんだよね。

 

母はとても頭の良い左脳タイプの人で、勉強ができて、歴史も好きで、行動力があって、何でもバリバリこなす人だった。子供の手が離れたころ、自分で会社を興し、やりたいことをやっていた。

すごいなぁと子供心に思い、とてもかなわないな、同じようにはできないな、と私は思っていた。

その母からよく言われた言葉。

「あんたはまだまだ。あんたはまだまだ甘いわ。」と。

私はどちらかというと、右脳タイプで、感覚で生きていたタイプ。のんびり屋でぼーっとするのが好きだった。子供の頃は、たくさん習い事をさせてもらっていて、ピアノ、珠算、水泳、など他にもいろいろ、結構毎日なにかしら詰め込んでいた。

そこそこ何でもこなせるようにはなったが、どれも中途半端で、自分には「これ!」と言ったものがなかった。極めるということができない。

親にしてみれば、期待も込めて、どれに花開くかわからないから、とチャンスをたくさん与えてくれていたと思う。ありがたいことである。

しかし、いつも、「まだまだ」「もっとやれるはず」「まだまだ甘い」といつも言われていたせいでか、自分としては結構頑張って無理して結果を出しても、あまり認められない感じだった。母に認められたい、けど母が望んでいるような結果がなかなか出ない。頑張っても頑張ってもさらにその次の課題がやってきて終わることがないのだ。

どこまで頑張っても認められない、感じがして、力尽きてやめてしまう。

そんな感じだったから、なかなか自分で自分のことを認められない人になってしまったのかもしれない。母に認めてもらえなかった私だから。母の評価が欲しかったのは、愛されたかったから。認められたかった。

でも、今思うと、母は母なりに、できない私をできるようにさせてあげたかったという愛だったと思う。できない私を見るのは不憫だったから・・・。と大人になってから言われた。子供の頃、できないで泣いていた私を見て、できるように何とかしてあげたかったんだって。ありがたいよね…。

ただ、母の時代のスパルタ当たり前だった時と、今とではやり方が違って当たり前だし、そもそも母と私は違うのだから同じようにできなくても当たり前のこと。

母の愛情のかけ方と、私が母に望んでいる愛情の形が違っただけのこと。

母の厳しい言葉から、なかなか自分を認められなかった私だけど、母の思いを知って、最近ようやく、自分で「私はこれでいいんだ、私はよくやってるよ。」と自分を認められるようになった。

 

母が思い描いていた私の姿と、今の私はたぶん全然違っていると思う。

けど、今、私はようやく自分自身が認められて、心が平和で楽になり、中身が詰まって来たと思う。母に認められるために頑張っていた以前の私はある意味中身がなくて、外面だけだったから。人に評価されることよりも、自分が自分の価値を認められるようになることが本当に大事だと、思う。

今までは人生修行と思っていた。それは母の生き方をそのまま私が生きていたので辛かった。しかし今は自分の人生を生きようとしている。私えらい!

 

人にどう思われていても、自分がやりたいことをやる。

人の評価は人が基準、自分の評価は自分が基準。

人の役に立とうと思って頑張ることは悪いことではないけれど、それが当たり前になってくると、人の役に立てない自分はダメ、となってしまう。人の評価を得られない自分という誤った見方をしてしまう。そこに価値を置くのではない。他人軸じゃなくて、自分がそれをやってて楽しくて、知らないうちに人の役に立っている、という自分軸にしたい。

大丈夫、自分の価値は自分で決めていいんだよ。

自分がいい!と思ったら、それがいいんだよ。

自分は唯一無二の自分なんだから。

自分は価値がない、自分はダメ、と思ったら、「そんなことはないんだよ、自分は価値があるんだよ。」と自分に言い聞かせてほしい。最初は難しくても、言い聞かせているうちに慣れてくるから。そんな気持ちになってくるから。

自分で、自分の気持ちを聞いてあげる。自分の望みを自分で叶えてあげられるようになると、自分で自分の価値を感じられるようになるよ。

まぁ、自分の価値がどうのと考えるより、自分が楽しんで生きていられたらそれでいい。