満ち足りて優しく生きるための覚書

自分を好きになる、自分に生まれてよかったと言える、満足して、自分にも人にも優しくなれる、そんな人生にしたい。

満たされた時間

3年半ぶりに会う。

本当に長かった。人によってはもっと短く再会する人もいると思うが、私は占いにはまっていたり、開店準備に取り掛かるのに気持ちが決まらなくてウダウダしてたから、時間がかかってしまったよ。

 

久しぶりに、目の前に大好きな彼がいることが信じられなくて、ものすごく動揺してたし、舞い上がっていた。どんなにこの日が来るのを待ちわびていただろう。

お互いの近況報告。

彼の海外での仕事や生活について。海外のいろんな写真を見せてくれて、楽しそうに話してくれた。彼の笑顔が素敵で、見てるだけで嬉しくて笑いだしそうになる。懐かしい声が聞けて幸せ。たくさん話してくれたと思うけれど、気持ちがいっぱいいっぱいで、あまり覚えていない。数か月日本にて、その後はまた違う外国に行く予定と言っていた。彼女さんとの結婚の事も「そろそろ考えないといけないなぁ、でも面倒だなぁ」などとぼやいていた。きっと、まだまだ海外飛び回って仕事して頑張りたいんだろうね。

営業中で、他のお客様もいて忙しかったため、ゆっくり話ができず、じれったかった。

帰りに、今電話番号がないから、とメアドを教えてくれた。そして「またね!」と言って帰って行った。嬉しすぎる。まだつながっていていいのかな?ホッとしたよ。とても満たされた時間だった。

 

彼が帰った後もじわじわと幸せをかみしめていたが、現実を見ると厳しかった。

どんなに彼を好きでもどうにもならないなぁと改めて感じた。

元々お店開店は夢だったけれど、彼に会いたいがために頑張ったようなものだから。

夢を現実化するために、本気でパワー出すためにいてくれた人だと思う。彼がいなかったら開店できてなかったと思う。頑張ったご褒美に彼に会わせてもらえたのだと感謝して、これで諦めようと思った。

もう会うことはないのかもしれないな。私は彼を想って一生独りかもしれないな、とも思った。忘れられるかどうか自信ないな…。

気持ち切り替えて、私はお店を軌道に乗せなきゃいけない。

がむしゃらに頑張るしかない。軌道に乗せるまで3年はかかるかなぁ。

それまで、パワーの源としてまだ彼の存在が必要だなぁ、なんて勝手なことを思っていた。またいつか会えたらいいのに。

パートナーとしてのお付き合いはできないと思うけど、せめて友達として長く付き合っていけたらいいのになぁ、と思った。

 

しばらくして、メールしたが、返事は返ってこなかった。

忙しいのかな、もう海外へ行っちゃったかな。

彼女さんがいて、私のことなど重要ではないだろうから、返事なくても仕方ないか…。

私はお店頑張ろう。

もう追いかけるのはやめよう。もう十分だ。ご褒美頂いたのだから。

切り替えていこう。と自分に言い聞かせた。

そうしてまた忙しい日々が過ぎていった。