満ち足りて優しく生きるための覚書

自分を好きになる、自分に生まれてよかったと言える、満足して、自分にも人にも優しくなれる、そんな人生にしたい。

少しずつ時間をかけて変わっていく

毎日、お店を営業しながら、空いた時間に自分との向き合い。

なかなか空いた時間というのを作り出せなくて、お店だけでとても疲れてしまってたり、落ち込みがひどくて向き合う気力がなかったりで、なかなか思うようには進まなかった。

自分がとても頑固だったというのもある。だって、長年自分が教え込まれて正しいと思っていたことと真逆の考え方だったから。認められないし、簡単に認めたくなかった。

それまでの自分が全部否定されているようで、悔しくて。でも、心の奥底では、そうだったらどんなにいいだろうか、なんて思いもあった。

 

自分では、今まで好きな海外旅行もたくさん行っていたし、好きなスポーツ選手を追いかけて楽しかったし、やりたいことやっていた。

そして、自分の夢を叶えて、お店を開店できて、仕事には自信が持てていると思っていた。お客様からも、「いいわね、夢叶えて、好きなことやって、自分の時間は全部自分で好きなように使えて、自由で楽しくていいわね」とよく言われた。

だから、うまく行っていると思ってた。

でも、気持ちはいつも余裕がなくて焦っていて、時間に追われ、お金に追われ、一杯一杯で疲れていた。

なんで好きなことをやってるはずなのに、こんなに辛いの?といつも思っていた。

そして、この学びをやっていって気が付いたのは。

自分はものすごくネガティブな人間で、自己否定が強く、自分を肯定できないでいたということ。そして、感情がふさがっていて、思考が働き、人をジャッジし、それによって自分を支えていた。とてもイヤな人間だった。こんなネガ人間だったなんて。

自分を大事にするとか、自分を愛するとか、わからなかったし、自然も動物も植物も美しい景色も、全然自分の心に響かなかった。好きなことにしか興味なく、他のことはどうでもよかった。

なんで、こんな人間になってしまったんだろう…。

っていうようなことを一つ一つ、過去の思い出をさかのぼって、傷を癒していくのだが、これがまた大変な作業だった。

こんなひどい人間な私が、大好きな彼の隣に、並べるわけがない…。相手にされるわけがない…。好かれるわけがない…。悲しい…って、いつも自分を卑下していた。

それでも、好きでいるのは自由だから、と、今まで会えなかった分、一回でも多く、会えるチャンスは逃したくないと思い、彼に会いに行っていた。いつまた会えなくなるかわからないもの。(前提が重くて暗いわ)

常に彼が中心で、せっかく学んだ自分軸も、すぐに戻って彼軸になってしまう。そんなにしょっちゅう会えるわけではなかったので、会える時間は貴重だった。余計な力が入ってしまう。会えていることは、学ぶことの弊害だったのかも。というか会えていることを学びに活かすことができなかった。

理想の自分と今の自分がかけ離れていて、いらだち、焦り、落ち込み、思い直してまたやり直し、の繰り返しだった。投げ出したくなる時もあった。もう彼のことは諦めよう、ツインソウルなんてないんだ、苦しい片思いの都合の良いストーリーに当てはめてるだけだ。妄想なんだ。もう私にはできない。と何度も思った。

 

本当に、本質の自分とは何か、考えたこともなかったから、今の自分から余計なものをそぎ落として、植え付けられた間違った価値観と前提を書き直し、自分はありのままでOK、と自分を認めることが本当になかなかできなかった。

書き換えるのって、「あ、そうなんだ、簡単に、シンプルに考えていいんだ」って軽く変わっていけばいいだけなのに、何でも深刻に複雑に考えることが当たり前だった自分には、簡単に変わる事さえ、ダメなことのように思い、罪悪感を感じた。

そんな間違った価値観を一つ一つ書き換えるのって本当にしんどい。

そうやって、何度も何度も指摘されて、新しいシンプルな考え方、軽くなる方法を学んでいった。

可能性を見るとか、

「ない」ではなく「ある」を見るとか、

良い悪いはないとか、

正しい間違いはないとか、

正しいよりも幸せであれとか

自己否定に意識的に気が付くとか、

考えないで感じるとか、

自分が出したものが返ってくるとか、引き寄せの法則とか、

鏡の法則とか、

何でも極端ではなく両方を認め受け入れニュートラルになっていくとか、

その他もろもろ、本当にたくさんのことを学んで小さなことから少しずつ身に付けて変わっていった。

 

ようやく、ありのままの完璧でない自分でもいいんだ、と自分を認めたり受け入れたりできるようになってきた頃、彼の仕事も順調に進んでいたらしく、実店舗を構えることになったと言っていた。もう、デパートや催事場に出店するのではなく、自分の城で販売するんだね。しかも、今ある会社の場所よりも、近くになる…。

自分らしくなればなるほど、彼との距離が物理的にも心理的にも近づく、というツインソウルの定義にはまっていて、嬉しくなった。

 

実店舗の開店祝いにお花を贈って。

近々お店に見に行きたいと思っていた。

ところが、彼は、実店舗にはいないとのこと。え?

どうやらお友達は一人で実店舗をやるらしい。彼は立ち上げまでのお手伝いだったのかもしれない。

これからどうするの?とドキドキしてラインを送ったら、未読スルー。

お友達が上げたインスタのお店の写真には、私が贈ったお花が映っていた。

なんだか、力が抜けてしまった…。

しつこく追いかけたから、逃げてしまったのかな…。

どこで何をしているのか、またわからなくなってしまったよ。

なんでこうなるの。ここから何を学べというの?

彼を好きな気持ちが大きすぎて、一生懸命すぎて、「そういう重くてめんどくさいのイヤなんだ。もっと気楽に軽くいこうよ」と、いつだったかそう彼に言われたことがあって、落ち込んだこともあったっけ。あー、もうこれから先、二度と会えないかもしれない。

「No!」と言われたら、悲しくて辛くて苦しくて受け入れがたいけど仕方ないって諦められたかもしれない。でも何も言わずに消えてしまうなんて。それ以上聞く勇気がなかった。以前告白して返事がもらえなかった時と同じ。ショックだった。やっぱり、嫌われてはいないけど、好かれてもいなかった。イヤ、これで嫌われてしまったかもしれないな…。ツインなんかじゃなく、ただの片思い、ストーカーだ。

 

ようやく、自分自身を認めて、受け入れて、肯定できるようになりつつあったのに。

以前、再会して彼が会社始めたと知って、販売所に会いに行くようになった時から、(私がきちんと自分と向き合って学ぼうと思った時から)、今回の彼がライン未読スルーになるまで、約3年が経っていた。

 

時間がかかりすぎるわ!!