満ち足りて優しく生きるための覚書

自分を好きになる、自分に生まれてよかったと言える、満足して、自分にも人にも優しくなれる、そんな人生にしたい。

地道にコツコツ

私はどちらかというと、思考型人間で、興味が外側に向いていて、今まで自分の感情を感じてこなかったので、自分の気持ちを客観視する、というのはとても難しく、最初から躓いてしまっていた。

正直、自分に興味がなかったのだ。自分を見るということに慣れていない。

よく、「自分に興味を持って、自分をよく観察してください、感情を感じてください」って言われたけど、難しかった。

イヤなことを感じた時は感じないように蓋してしまう。思考で分析してしまう。

心地よいことでさえ、感じて楽しむということができなかった。

例えば、整体に行って身体ほぐしてもらっている時、そこで流れている音楽を聴いて、「あ、このピアノはちょっと○○だな」とか、「このギターはもう少し△△のほうがいいのにな」とか、考えてて頭が休まらない。なので、音楽を切ってもらったりした。

分析と言えばかっこいいのだが、要はジャッジしたがりなのだ。文句付けたがり。

なぜこうなるのかと言えば、自分に自信がないからだ。自分は頭がいいと思いたかったんだろうね。人や物をつい判断してしまうクセがついていた。

長年体に染みついた考え方や、行動の仕方は、すぐには変えられない。

クセは意識しないとわからない。無意識のうちについやってしまうことは、なかなか治らないんだ。それを人に指摘してもらうことで、意識することで、直すことができる。

思考はエゴである。感情は本質の自分である。

今までとは逆の考え方をするのは、非常に難しいし、抵抗感を感じるが、それをやっていくしかないのである。

だって、今までのやり方で幸せではないのだから、違うやり方でやるのが幸せになる早道だよね。さっさと手放して、成功者の言うとおりにやった方がいいに決まってる。

 

自分の感情を客観的に見る、ということをやりながら、次にやったのは、過去の傷を癒していくということ。これは前にも記事に書いた。

今までを思い出して、嫌だったこと、気になったこと、人に傷つけられたり、傷つけてしまったことなど、細かいところまで一つ一つ書き出して、その時の自分が感じていたことを思い出して、癒してゆく。許していく。そこで得たものと失ったものをちゃんと理解する。そうして、それが自分に必要な出来事だったとわかれば、それでもうその思い出は手放しても良い。

全ての出来事は、自分の成長のために起こる。必要だから起こる。

若い時に、辛い経験が多いのは、後に幸せを体験するためである。辛さを知っているからこそ、幸せが何かわかる。辛いことがなければ、幸せもわからないから。

人によって人生のテーマが違うから、体験も違うので、不幸自慢しても意味がない。

過去の傷によって、抱えてしまった思い込みや勘違いを手放していくことが自分自身に戻るということなのだ。

人からの心無い言葉に傷ついたり、自分も人を傷つけてしまったりしたことがあると思う。もうあんな思いはしたくない、というようなことがあると思う。

そこにまた向き合うのはとても勇気が要ること。

でも、見ないようにして平気なふりをしていては、いつまでたっても傷は癒えない。

あえてチャレンジして、そこで何を感じたのか、どうだったらよかったのか、何を言いたかったのか、どうしてほしかったのか、何を言ってほしかったのか、なぜそれをしてしまったのか(理由があるんだよね)、そこで何が欲しかったのか、etc・・・。

 

きちんとノートに書きだして、一つ一つ細かいところまで思い出して、傷を癒していった。これは自分の気持ちをごまかさずにちゃんとやった方がいい。

ダメな自分を責めないことが大事。その時の自分はそれが精いっぱいだったんだって許してあげて。

 

それから、次にやったことは、自分と家族との人間関係の見直し。

家族構成や、親や兄弟がどんな人であったか、自分の立ち位置とか、どのような影響を受けていたか、どういう教育方針で育ったか、などなど。今の自分になった最初の人間関係は見直しが大事だとつくづく感じる。私は家族も皆仲が良く言いたいことも言えてたし、自由だったので、それほど問題はないと思っていた。

それが掘り起こしてみると意外と思ってもみなかった問題が出てくる。

子供の頃に感じていた気持ちが、今大人になってもかなり大きく影響しているということが分かる。これもまた、一つ一つ家族間の人間関係の影響を理解して癒していった。

 

毎日、お店で接するお客様に対しても、いろんなことが起こって、忙しい。

日常で感じる気持ちと向き合うことも大事だし、過去や家族との向き合いも大事だし、その間にもタイミングが合えば、彼の仕事場に出かけて行ったりしてたので、そこでも浮かれたり落ち込んだりして本当に忙しかった。

 

最初にこれをやって、次にこれをやって、次にこれをやって、とやることは増えてくるけど、やったことが完璧にできるようになっているわけではなく、つい後戻りして、できなくなってたりするので、またやり直しというようなことが度々起こる。

そんなにすぐに全部できるようになるわけではないのだ。

頭では分かったつもりでも、行動できてなかったり、気持ちの持ちようが変わってなかったりする。まぁ、それはわかってないってことなんだけど。

一足飛びにできるようにはならないけど、課題をやれば、少しずつ、少しずつ、理解でき、緩んできて癒され許せるようになる。

 

まだまだ、自分自身に戻るには先が長いのだ。

長年かけて今の自分を作って来たのだ、ひっくり返すには時間がかかる。

でも時間がかかっても焦らずやるしかないのだ。

自分の可能性を、自分の幸せを諦めないで。

コツコツと。