時間に余裕を持つ
時間に余裕を持つことが大事。
もちろんそれに、体力や気力も余裕があると良い。
やることがたくさんあって、時間に追われていると、気持ちが焦って余裕がなくなり、気持ちがイライラしてきたり、人に優しくできなかったりする。
以前、私は、いつも時間に追われて切羽詰まっていた。
休みの日には、やることがいっぱいあって、「一日やる事リスト」を作って、やったことから消していくのだが、休みの日なのに、全然気持ちも体も休まらない…。
でも、やらなければ明日からの仕事に差し支えるから、何としても今日、これをやってしまわねば。
みたいな感じで、全然余裕がなかった。本当に辛かった。けど、止められなかったんだよね。
朝、仕事の準備をしている時もそう。
あれやってこれやって、と追われていて、ふと気が付くと息が上がってしまっている。止まっている時もある。ふーーっと息を吐いて、「あぁ、私はまた同じように時間に追われて苦しんでるな。」って気が付くのである。
もう、こんな仕事の仕方をやめたい。
でも、怖れから、なかなかやめることができなかった。
「頑張らないと、売上上げないと、食べていけない」と思っていたから。
できる限りの努力はするべき、と思っていたし。
一度手を抜くと、そのまま転げ落ちてしまいそうで。
全くやる気が出ない人になってしまいそうで、休むことができなかった。
でも、余裕のない生活を変えたくて、少しずつ、緩やかにやるように練習した。
そして、やることはやるけど、できなくても何とかなるって言い聞かせた。
大丈夫、何とかなる。できなくてもいい、できる範囲でいいって許すことにした。
また、時には、やりたいことはできるようになっているはず。きっと、これもできるはず。できる時間は与えられていると信じる。それでたとえできなかったとしたら、それはできなくてもいいことなんだと解釈しよう、って思った。
ムリヤリ頑張ってやっても、それは実りが少ない。
準備を完璧にしておきたい。忙しくなった時に慌てないように。
早くしなきゃ、早く早く、と追い立てられている自分が辛くて好きじゃない。
だから、余裕をもって何でもできるようになりたかった。
練習した。なんでも早く早くとキリキリしてしまう癖をやめる練習。
とにかく、最初は、「大丈夫、何とかなる。何とかならなくてもいい。どちらでも許す」と言い聞かせた。
段々言い聞かせなくても、肩の力を抜くことや、深く息をすることができるようになってきた。
慣れって大事だね。癖は意識すれば治るんだね。いつも力入りすぎてたのが緩くなってきた。
だいぶ時間がかかったけど、今は、気持ちも楽になって、呼吸ができて、体力的にも時間的にも余裕が出てきたよ。
音楽が聞こえるようになった。香りを意識することができるようになった。
余裕がない時は、音楽にも香りにも全く意識が行かないものだ。
時間に余裕ができると、ちょっと楽しくなってきた。
今まで、「やらなければならない、めんどくさい」と思っていたことも、「やりたい」とまではいかなくても、「やってもいいな。今やっちゃおうかな。」って思えることも増えてきた。
時間に追われている時って、あれもこれもやらなきゃ、って自分を追い込んでいるのは、完璧主義者だったからなんだろうね。失敗したくないから、準備万端でいたいんだよね。安心したいんだよね。でも、顔が引きつっちゃう。怖い顔になっちゃう。
でも、どうあっても大丈夫、って信じていられたら、どうあってもいいって自分を許せるようになったら、気持ちが楽。その中で自分ができることを楽しんでやる方が幸せだって。表情がすっきりと柔らかくなるよね。
時間に余裕ができたら、自分の時間を楽しむことができるんだよ。
自営業だと、なかなか仕事に追われて自分の時間なんて持てなかったけど、最近は自分の好きなことに時間をかけられるようになってきたよ。それが嬉しい。楽しい。幸せ。